虚構と欺瞞の世界に生きる

全ての道はイエズス会に通ず All Roads Lead to the Jesuits

2017/5/23 ロドリゴ・ドゥテルテ大統領インタビュー Japanese translation of Rodrigo Duterte interview

これはかつて2年前、私がトランプ政権で世界がよくなるのではないかと淡い期待を抱いていた頃に訳したものです。特に今私がドゥテルテを推進するわけではありません。カソリックの小児性虐待については告発するが、それをフリーメーソンと言わないのは寸止めだと思う。また、ISISはCIAの作ったものとも言ってないのがおかしい。また、自分がメイドをレイプしたと言っていたらしいのもよくない。
最近の旅行中に会ったフィリピン系アメリカ人にドゥテルテどう思う?と聞いてみたら、「彼はちょっと違うよね(He’s something else.)」と1人はいい、もう1人は、「期待してたんだけど、適正手続きなしで(without due process)犯罪者を死刑にしてるのとかはよくないと思う」と言っていました。
以下が翻訳です。
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 Duterte: 
大統領になるまで40年政治家だったが、大統領になってからすべての情報が入手できるようになった。何百万人もがドラッグに汚染されていると知り、驚愕した。
私が市長だったとき、私はこういった。「私の市を破壊しないでくれ。Davao市の若者を破壊しないでくれ、彼らは私たちの財産なんだ」と。
そして私は「殺すぞ」ととても明確に言った。
「私の国を壊すな。私の国の若者をめちゃくちゃにするな。それをやれば、私はお前を殺すからな」と。
 
あまりに多くの犯罪者が跋扈しているから、やめろと言ったんだ。私は人権の卸売り侵害者ではない。私は警察ではない。私は命令をするだけだ。でも私は我が国を建てる。我が国を壊そうとするものは、いかなるものであろうと、全く容認できない。
 
私の命令は非常に明確だった。「外に出て行って、ドラッグ王たちをハントしろ(捕まえろ)。可能なら逮捕しろ。でも彼らがあなたたちに暴力で向かってきて、警察官や軍隊の命を危険にさらすなら、殺せ。」
 
過去になぜ取り締まれなかったか?警察官や軍隊が、「人権」問題にされるのを怖がっていたからだ。実際人権どうのっていうのは新しい現象なんだがね。EUアメリカは、他国に干渉するために、「人権」を偽装するのだ。 
 
―RTインタビュアー
「ご自身も以前におっしゃっていましたが、その過程の中で、無実の市民が犠牲になる可能性があると。そんな代償に値することでしょうか?」
 
Duterte:
アメリカ人と同じだよ。アメリカは爆弾を落として、一般人をたくさん犠牲にしている。人命への法的責任は免除される。私は小国の政府役人だからという理由だけで、私は免除されない。どこに公平性があるの?アメリカが爆弾を落とすとき、あまりに多くの村々の人々を殺す。泣き声も聞こえないほどに。
 
アメリカはイラクを占領した。言い訳は何?大量破壊兵器だった。イラクを侵略して、多くの人が殺された。正義はどこにある?正義は平等であるべきだ。1つの国にとって正義で、別の国にとって正義でない、というわけにはいかない。
 
私はアメリカに侵略したことなどない。アメリカのパナマとの戦争を覚えてる?中央アメリカの主権国家であるパナマを占領した。目的は何だったの?アメリカはそこに行き、国を占拠し、大統領を逮捕し、国外に連れ出し、ニューヨークの留置所(detentioncell)に入れた。連邦裁判所にかけられ、有罪になった。占領したのはどうなったの?その理由は?アメリカは1つの国を占領したんですよ?ドラッグだよ。
 
私は自分の国で犯罪者たちと闘っている。私は他国を占領したことなどない。
各国が追従している原則には、あまりに多くの矛盾がある。強国は、ありもしない大量破壊兵器を創作することができる。他国を占領することができる。
 
私?私は誰にも手を触れていないよ。アメリカに行くこともない。なのに彼らは私が犯罪者を殺したといって私を批判するんだ! 
 
トランプはとてもいい人だ。普通の人だよ。彼は現実的で実際的だ。その前の政権は、いろんな争いやいさかい、摩擦の根源だった。戦争に関してではないが、外交関係において。あの政権は、すべてを破壊した。親善も。ロシアとの関係、フィリピンとの関係も。
 
だから、新参者の大統領が入ってきて、単に「全部忘れ去られたね」と言えるような簡単な話ではないんだ。アメリカでは議会が大統領に異議を唱えているし、トランプ大統領を弾劾するまで脅している。
 
アメリカは理解するのが難しい。ときには良好な関係になる。例えば、トランプは、彼は私に賛成している、私は正しいやり方をしていると言った。そして、自分もドラッグ王と中毒者の取り締まりを厳格化すると発表しさえもした。
 
私の口から出る言葉と、トランプの口から出る言葉と、似ていることもあることに気づくだろう?でも、私たちが命令すること、私たちが実行されてほしいと期待していることは、妨げられる。大統領の権力は、米国議会の抑制と拮抗(checks and balances)を受けるから。だから、トランプは時に、身動きがとれない(麻痺している)。彼自身も、トラブルの渦中にいるのかもしれない。
 
私は何も、アメリカに反感を持ってるわけじゃない。彼らは全く問題ないよ。トランプは私の友達だ。
 
でも、私の外交政策は、欧米支持から転換したのだ。中国と同盟を結ぶために取り組んでいるし、ロシアとも、良好な協調関係のために取り組んでいる。なぜかって?なぜなら、西洋の世界は - EUとか全部だけど - 全部がダブルスピークだからだ。  
RTインタビュアー:
「それはあなたの国の社会に支持されると思いますか?歴史的にフィリピンはアメリカと緊密な関係がありますよね?大統領は国民の支持を得られると思いますか?」
 
Duterte:
何か不満があるとしたら、私がこう不満を言っていることについてだよ。「あなたたちはなぜ50年前、私の国を占領したんですか?」と。
彼らはこの地に居座り、この土地の脂肪を吸って寄生した。それであなたは私がうれしいとでも思うのか?と。 
RTインタビュアー:
「あなたすごく怒ってますね。ひしひしと感じます。」
 
Duterte:
はい、そうだね。あなたたち(アメリカ)はまだ私たちをあなたの植民地という扱いをしている。ご冗談しょう、と。なぜ私がそれを許すと思うのですか?なぜ私が、あなたの国の植民地の知事みたいな扱いをされることを許すと思うのですか?私たちは独立した国なんですよ。
 
我が国はサバイブします。耐え忍びます。飢えるかもしれない。でも今度こそ、私は自分の国が威厳をもって処遇されることを望んでいます。 
RTインタビュアー:
「かつてあなたがアメリカに出て行ってほしいと言ったの。あれは真剣だったんですか?」
 
Duterte:

「はい。いいえ、アメリカの軍隊に、です。もし私が任期中にCIAに殺されずにすんだなら - ハハハ(笑)。まだ5年任期が残っている。  

 
RTインタビュアー:
「あなたはほんとにたくさん暗殺の話をしますね。本当に起こると予期しているのですか?」
 
Duterte:

「彼らはやるでしょ、いつも。驚くんですか?大統領を自分の国から連れ出して、別の国で無理やり裁判にかけるとかできるし。」  

RTインタビュアー:
「もし改善したらどうするんですか?あなたは謝罪を待ってるんですか?」
 
Duterte:
いえいえ、そんなこと望んでません。私がトランプを尊敬しているだけで十分です。彼は友達であり、11月に当地に来訪するのを歓迎します。
 
私は今、武器や防衛の話をしているんだ。ISISのことに関連して。プーチン大統領との本会議前の雑談中に、私は色よい返事をもらった。実質的なことにつながるといいなと願っている。
 
ロシアと中国は、言葉どおり信用することとができる。アメリカはダブルスピークだ。左手は右手が何をやっているのか知らない。私はアメリカに、武器販売が保留されていると言った。米国上院は、我が国に武器を提供することに賛同しないあるいは、まだ、提供すべきかしないべきか話し合っている。私の国はテロと戦っているんですよ。いつまで待てと?それまでひざまずけとでも?そこまで待って、手遅れになるかもしれない。今行動をとらなければ、ドラッグ問題を解決できない。私の国が崩壊したら、誰が立て直してくれるんですか?アメリカ合衆国ですか?
 
ロシアは武器を売る。何ら条件を課さない。売ると言ったら売る。「必要ですか?じゃああげますよ」だ。周知の事実ですよ。ロシアは条件を付けない。ストレートな交渉です。「助ける用意があるよ。OK,助けます。」「これをあげるよ」、と言ったら、本当にくれる。
 
アメリカとそういうことできます?いいえ。なぜなら、大統領は「あげますよ」というが、国務省が「ダメ」と言う。そして議会が「ジンケンシンガイ」が云々言う。距離を置く。それならそれでいいよ(If that's the case, so be it)。ひざまずいてまで欲しがりませんから。それだけのために慈悲(寛大な措置)は頼みませんから。 

・ISISは我が国南部に拠点を確立した。我が国は他のどの国とも同じようにテロと戦っている。武器は必要だ。アメリカ議会は武器を輸出しないと言ったので、私はノープロブレム(じゃあいいよ、問題ない)と言った。いつでも中国とロシアに行ってお願いをすることができるから。彼らはわかってくれる。彼らもまたテロに苦しんでいるから。ワールドワイドな問題だ。なぜトランプは、オープンになって、東の彼に匹敵する人、プーチンのところに行って、「私たちは同じ問題を抱えてるんだ。あなたの戦略は何?」と言わないの?ちなみにそれがどうすればアメリカの国家安全保障に悪影響することになるの?教えて。

  

・(ISISはhome grown(自国で育成された)か、それとも輸入されたのか?)

多くの白人に見える人々がいる。すでに6人くらい捕獲して殺した。大半は中近東から来ている。  

・私は大統領の座を必要としてるわけじゃない。もう72歳だ。大統領として、私はフィリピン国を維持し、守る必要がある。それを本当にやるよ、たとえどんな代償があろうとも。私の国が、本来あるべき国になるよう保証することが、私の粛然たる義務だ。平和で、快適に暮らせる国にすることだ。  

・(2年前、あなたは14歳のときにアメリカの聖職者に性的虐待を受けたことを公表したが)

わたしだけじゃない。私の2世代上から、2世代下まで、すべての階級で、すべての人々がやられた。  

・(暴露した時、あなたはもう70歳だった。なぜ50年も経ってから告白するのか?)

聖職者による虐待は、世界中で撮影されているだろう。イタリアのアンダーグラウンド映画をあなたも見たと思うけど。聖職者が裸で走り回ってたよね。でも、捜査をしようともしないんだ。糾弾もされない、何もない、野放しだ。聖職者や宗教家が不正行為(shenanigans)をやっていて、まるで、毎晩の見世物の一部であるかのようだった。それがリベラルってことなんですか?アメリカは自国民を非難したくないということですか?被害者が土着民だからですか?私たちは土着民だとみなされてる。時には猿と言われた。  

・(加害者がアメリカ人だったことは重要なのですか?)

わからない。私がそれを最初に破ったんだ。だって、私は司教は全員バカだと言ってやったから。 

 

彼らは本当にバカなんだよ。知ってる?ここに彼らの不正行為を暴く本があるよ。"The Altar of Secrets”(秘密の祭壇)っていうんだ。あげるから、読んで。  

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カトリック教会がこの国をどんな風に腐敗させたか、理解できると思うよ。あ、ちなみに、私は神を信じている。(Duterte)