虚構と欺瞞の世界に生きる

全ての道はイエズス会に通ず All Roads Lead to the Jesuits

タッカー・カールソンによる、アルゼンチンの大統領候補ハビエル・ミレイへのインタビュー

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「4億回視聴だって?!自由万歳!」

 

2023年9月、タッカー・カールソンがアルゼンチンの大統領候補にインタビューしました。アルゼンチンはかつて豊かな発展した国でしたが、社会主義により経済が破綻し、貧困国となりました。チキンを食べれるのが贅沢になりました。そんななか、大統領になることが確実と言われている人がいます。彼は欧米メディアでナチスとか言われています。タッカーはそのような印象を持ちませんでした。

という趣旨のイントロから始まる動画です。

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私の独断と偏見で、序盤と、中絶、ブエノスアイレスの建築の2つのトピックを除く大部分を翻訳しました。

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自由主義においては、社会の衝突は、経済的な自由と私有財産によって解決されます。社会主義者は、この見えざる手よりも、国家の爪を好みます」

「そして彼らは社会正義の対話の背後にそれを隠しているのです」

「こういった社会正義は深く不正義です」

「というのは、これは法の下の不平等な待遇を前提に練られたもので」

「先に強盗ありきだからです」

タッカー:「アルゼンチン政府がアメリカスタイルの過激な社会正義をどの程度受容しているのか私はよく理解できていないのですが。さっきランチで話したビジネスマンが、アルゼンチンではトランスジェンダーを自認する人は税率が低く、2019年には「女性と多様性」という省が設立されたとききました。この省は何をするのですか?」

ハビエル・ミレイ:「理論的には、女性の問題に対処するというものですが、結果を見ると何もありません。歌を作ったって....」

タッカー:「この国の女性は、より幸せになりましたか?」

ハビエル・ミレイ:「いいえ。何の結果も出てないからです。公園のベンチを赤に塗ったって、歌詞を書いたからって、女性が直面している問題が是正されるわけではありません」

ハビエル・ミレイ:「自由主義が達成した最も重要なことは法の下の平等です。このような庁があるのなら、なぜ男性省はないのですか?もし法の下に真の平等があるのなら、女性省を作るのでなく、法を施行すればよいのです。これは完全に間違った前提に基づいています」

「例えば、彼らは女性にはガラスの天井があり、女性の方が稼ぎが低いという。そしてビジネスマンは全員、金を稼ぐことしか考えていないブタだといいます。もしビジネスマンが、金儲けしか頭にないブタならなぜ、オフィスは女性だらけになってないのでしょう?オフィスは女性だらけになるはずです。実際に見ると、企業の男女比率はほぼ均等で、人口とほぼ同じ割合です。実際には男性と女性も、自分で職業を選択している結果なのです。同じ業種につかせれば、給与は男女均等になります。女性省のような組織が推進する規制や制限はすべて、積極的な差別、アファーマティブアクションを作り出すのです」

アファーマティブアクションは差別であり、女性に対する侮辱です。それは女性が人間として男性よりも劣ると言っているようなものであり、真に忌み嫌うべきことです。これは逆効果となって女性に非生産的な行動をさせるようになり、最終的には女性を傷つけ、昔と同じことが繰り返されるだけです。

こういった国による措置は、是正するのでなく、害をなすのです。例えば、家賃問題を解決しようとすると、問題は悪化しました。貧困問題を解決しようとすると、貧困は増えました。失業問題を解決しようとすると、失業者は増えました。国が介入しようとするたび、それは私有財産権に害する暴力的な措置となり、最終的に国民の自由を制限するのです。結果として以前より悪い状況になっています。女性省が女性にとって害をなすことは明らかでした。公務員の女性を除けば(ニヤリ」

タッカー:「あなたはカソリックですよね。今のローマ法王アルゼンチン出身です。彼はあなたを支持するかと思いきや、批判していた。あなたは彼を共産主義者と呼んだ。なぜこんなズレがあるのですか?」

ハビエル・ミレイ:「彼は政治のための政治をやります(He plays politics)。フィデロ・カストロニコラス・マドゥロなどの独裁者を好みます。彼は血なまぐさい独裁主義の側です。彼は殺人的共産主義者を好んでおり、彼らを非難せず、寛大です。ベネズエラ独裁政権にも寛大です。彼は左翼全体にも寛大です。彼らが真の犯罪者である場合も。それは問題です」

「彼はさらに、社会正義を自分の中核的なビジョンにしています。それは難しいです。社会主義とは何なのですか、真の意味で?それは他の人の労働の成果を盗んで別の人にあげることです。2つのことの意味について考えましょう。まず盗むとは何なのか?十戒には、「汝、盗むまじき」とあります。社会正義を支持するということは、窃盗を支持することです。だから第一の問題は、十戒を破ることになること。第二の問題は、法の下の不平等を作り出すことです」

「暴力を寡占する政府の権力を介して、一部の人たちが報酬を得ているかたわら、別の人たちが処罰されることが公平とは思いません」

タッカー:「社会主義アメリカで上昇しています。莫大な国の借金、貧困、無秩序、犯罪、不潔さと醜さの増加といった、あなたの今言っていたような症状があります。アルゼンチンはその最終段階にあります。そういった政策の結果として貧困国だからです。経験者として、あなたはアメリカにどのようにアドバイスしますか?」

ハビエル・ミレイ:「社会主義の理想を絶対に受け入れてはいけません。社会正義の誘惑の言葉(siren song)によって決して誘惑されないでください。必要性があれば権利があるなどという概念に囚われてはなりません。自然とそうなることなどありませんから。でも備えてください。そして毎日毎日、文化の戦争を仕掛けてください。そして気をつけてください。社会主義者は、国家の内側に入り、グラムシの手法を使い、アーティストを誘惑し、文化を誘惑し、メディアを誘惑し、教育の内容に介入するなど平気でやります。彼らの資金源を断ち、公平な競争の場に持ち込んでください。同時に、ビジネス部門に自覚を促してください。ミルトン・フリードマンはかつてこう言いました。起業家の社会的な役割は、金儲けをすることだと。でもそれだけでは十分ではありません。起業家の投資は、社会主義者がそれ以上前進しないよう、自由主義の理想を擁護する人に充てられなければならないのです。なぜなら、社会主義者は国家の内部に入り込み、手の触れるものすべてを破壊するような長期的なアジェンダを国に実行させるからです」

「富を生み出す人には皆、社会主義や国家統制主義と戦うことにコミットしてもらう必要があります。そうしないと社会主義者は次から次へとやって来ます。何のためにかって?」

「彼らは働かずに他人に寄生しようとするので、その追求において根気強いのです」

「彼らの主な動機は他人の金で生活することです」

「だから他人の富、金、収入を掌握するために、絶対にそのようなメカニズムを諦めないのです。だから、戦いは絶えず行わなければなりません。一日たりとも休暇を取ることはできません。私たちが休憩すれば、社会主義が忍び込むからです」

タッカー:「ご存じのとおり、ドナルド・トランプが再び大統領選に出馬します。彼にどんなアドバイスをしますか?」

ハビエル・ミレイ:「社会主義に対する戦いを続けてください。国家統制主義者や社会主義者と戦ってください。彼は、富の創出が民間部門から来ることを完璧に理解しています。国は富を生みません。破壊します。国は何も生まないし、国民に何も与えることができません。やろうと試みても、劣悪な仕事をします。私が彼に謙虚な助言をさせてもらうことができるなら、同じ方向 ー つまり自由主義の理想を守ること ー への努力をダメ押しすることです。そして、社会主義者には一歩も譲らないことです」

タッカー:「気候変動ムーブメントは、社会主義アジェンダの一部だと思いますか?」

ハビエル・ミレイ:「はい、一部です。ポストマルクス主義がやろうとしたことは、ベルリンの壁の崩落後の明らかな経済的失敗を受け(ただし実際には社会主義は1961年、彼らが最初に壁を建てなければならなかったときに失敗したのですが)、その敗北に直面し、階級間の闘争を、人生の別の側面に移したのです」

「例えば、黒人と白人との間の闘争、Black Lives Matterとかですね。LGBTのロビイングとか。ラディカルフェミニズムとか。でもフェミニズムの起源は、リベラリズムに端を発することを思い出してください。最初に推進したのは18世紀半ばのジェレミ・ベンサムでした。このアジェンダには、人類が自然に逆らっているというアジェンダも含まれていました。人類が自然に害をもたらしているとするものです。実際には、世界には過去にも他にも気温の急上昇がありました。人間に関係なくある周期です。値段がタダなら、これらの問題は簡単に修正できるのです。国に規制してもらう必要はありません。国が規制すると事態は悪化します。

さらに、このアジェンダにもっと闇の部分があります。殺人的なアジェンダ、中絶のアジェンダです。人間が地球にやったことの結果だ、と言って彼らは殺人を推進しているのです。母親の子宮の中にいる人たちの殺人、つまり中絶です。これは世界中で常に失敗してきた政策です。これは失敗するから悪いというだけではありません。血に飢えた政策だから酷いのです。一部の人間が、誰が生きるべきで、誰が生きるべきでないかを決めるべきだという。これはヒュブリス(尊大さ)の最大限の表現です。誰が生きるべきで、誰が生きるべきでないかを、なぜある人が決められるというのでしょう?私は明確に言いたい。社会主義者の手は血で汚れていると。彼らはいつも手に血を着けているのです」

タッカー:「あなたは社会主義者は自分自身を神だと信じているから殺害(bloodshed)を犯すと言っているのですか?」

ハビエル・ミレイ:「彼らは自分を神だと信じているからですよ。彼らは異端者(heretics)です。だからハイエクはその最後の著書でこれを『致死的な思い上がり』(fatal conceit)と呼びました。この種のアクションをコーディネートするためには...あなたが知るべきことは...次の文献と関連しています。ハイエクは「社会における知識の利用」(The use of knowledge in society)という文献の中で、アダム・スミスの「見えざる手」(invisible hand)のアイディアについて、もっと科学的で深い研究をしています。彼はこう言っています。社会主義を実行するためには、実行者は全知(omniscient)で、同時に至る所に存在し(omnipresent)、全能(omnipotent)でなければならないと。つまり、彼らは自分が神だと信じているということです。

私が教えてあげましょう。彼らは神ではありません。もっと悪いものです」

「政治家はあまりにも惨めなゴロツキです。特に極左は。彼らは平均的な大衆以下です。誰が平均のふりをするでしょう?平均以下の人しかいません」

「これは妬みのアジェンダなのです」

「妬みは重大な罪です。それから良いものは何も生まれません」

「殺人から良いものは何も生まれません」

「強盗から良いものは何も生まれません。フランシスコ法王の話に戻りましょう。なぜ彼は殺人、強盗、妬みを支持するアジェンダを擁護するのですか?おかしいですよね?彼はなぜ、貧困、悲惨、暴力、堕落につながる経済システムを擁護するのか説明すべきです。彼らは自分の好きにしてよければ、世界を破壊するでしょう。それは彼が説明すべきことです。私は社会主義者ではありませんから。リベリタリアン(自由主義)のリベラルです」

タッカー:「あなたはアルゼンチンの大統領として、中国とビジネスをしないとおっしゃいましたね」

ハビエル・ミレイ:「中国とビジネスをしないだけではありません。いかなる共産主義者とも取引しません」

「私は自由、平和、民主主義の擁護者です。そこに共産主義者の入る余地はありません。中国は入ってこれません。プーチンは入って来れません。ルーラ(ブラジル大統領)も入る余地はありません。私たちは道徳の灯台になりたいのです。私たちの大陸のために、私たちは自由、民主主義、多様性、平和の擁護者になりたいのです。国の内側から、共産主義者社会主義者とのいかなるアクションも推進しません。それは、アルゼンチンが貿易をできないという意味ではありません。中国、ロシア、ブラジルと貿易したいなら、それは一人一人のアルゼンチン国民が決めることです」

タッカー:「あなたは英知や導きのために祈りますか?」

ハビエル・ミレイ:「とても。多くの人が私のために祈ってくれていることを知っています。人々がイスラエルコーテル嘆きの壁に行って私の為に祈っていると知って喜びを感じます。良い気分です。私が正しいことをしていると確信しているからです」

「自由のない人生に生きる価値はありません。自由の理想のために命を捧げられるかと聞かれたことがりますが、喜んでそうします」

I want to be the embodiment of that way of living, of living in freedom.

「私は、そのような生き方、自由の中で生きることの体現者でありたいと思っています」

奴隷制度とは恐ろしい概念だと思います」

「私は自由主義の理想のために戦います。その必要がある限り。どんな結果になろうとも。正しいことをすることに交渉の余地はありません」

タッカー:「あなたは、アルゼンチンには国、政府に莫大な労働人口があるが、あなたが民間部門の経済を構築するまで、彼らを直ちには解雇しない、暴力的な抗議が起こるのではないかと心配しているからだ、と仰いました。来月、大統領選前に、あなたやあなたの支持者に対する暴力的なデモがあることを心配していますか?」

ハビエル・ミレイ:「私は法に従って統治するので心配していません。私の政権では、法は尊重され、国民は過ちを犯せば報いを受けます。国民は不満を言う理由はないはずです。第1回目の改革では誰も解雇されません。第2回目の改革を行うときには、彼らは公共部門の仕事を去ることができるようになっています。そうすることに対してインセンティブがありますから。給料も良くなります。問題ではないはずです。それでも人々がトラブルを起こしたいのなら、私たちは法を施行します。そして、暴動を起こそうとする者、法を破った者は刑務所に入れます」

タッカー:「法施行機関はあなたの味方をすると信じていますか?」

ハビエル・ミレイ:「でなければ司法制度は機能してないですよね。私は、この国の司法制度が真に独立して、自由に行動できるようにします。法を破り、憲法に違反した者には報いがあります」

「真に独立するための政治的な支援を受けている司法制度があり、司法制度が真に独立していられるための改革がなされれば、法施行機関が私(大統領)たち側につかない理由は見当たりません」

「でなければ、司法(justice sytem)は、正義(justice)ではありません」

タッカー:「ハビエル・ミレイ。ありがとうございました」