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安倍晋三元首相暗殺事件 アップデート(山口敬之記者のレポートの要約)

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逮捕されてから起訴されるまで拘留は10日、延長できて10日、本来は7月末には起訴されるべきものだったのを、奈良県警が精神状態を判断しなければならないとしたため、鑑定留置が1月10日までとなった。72時間以内に起訴するというルールで1月13日に起訴されることが決まっている。

これからは検察官と弁護士が法廷で、被告人に責任能力があるか、犯人なのか、刑事事件として犯罪の構成3要件を満たしているかを刑事裁判の中で審理されていくもの。山上の起訴状はもう出来ている。

おかしい話なのが、山上に国選弁護人が2人付いているのに、ボランティアの私選弁護人も1人付いている。

ここまでの大問題が、奈良県警はどんな捜査をしているのかきちんとした会見を行っていない。だから我々は起訴状を見て初めて、奈良県警がどんな捜査をしたのか(or しなかったのか)がわかることになる。

奈良県警は山上徹也の単独犯行というストーリーで起訴状を書いており、5m背後から撃った6発のうち2発が当たったとしている。しかし、これでは辻褄は合わない。

もう1つ大きなポイントは、安倍さんの心臓がどの程度損傷していたのかに関することだ。奈良県警・地検は、安倍さんの左から入った弾が右の鎖骨下静脈から出た時の鎖骨下動脈からの失血死と書いている。すなわち心臓そのものは死因とは無関係とするものだ。

たとえば「失血死ならもっと血が出てきているはずだよね」といった指摘は、「滞留していただけだ」のように返すことができるし、決定打にはならない。山口氏はこれからは、起訴状の矛盾点を指摘することに集中したい。

起訴状そのものの矛盾点を突けば、奈良県警と検察がきちんとした捜査をしていない、辻褄のあう結論に達していないことを指摘することができる

鎖骨下静脈を傷つけたとする弾、すなわち証拠物は見つかっていない。すると、「そうに違いない」という推測の起訴状になっているはずだし、その後の公判もその論で進んでいくことは確実であり、確定的真実ではなく消去法的に山上単独犯という結論を書いてくことは実はもうわかっている。むしろ奈良県警・地検は、致命弾が出て来ては困るのだ。

検察は裁判長を納得させなければいけないし、山口氏は矛盾点を指摘して真実に近づいていきたい。このメンバーシップ限定動画を見ている皆さんにも強い関心を維持してほしい。

基本的に山上の6発のうち2発が当たったという筋立てができていない。公判の中で大きな鍵を握るのは安倍さんの議員バッジだ。安倍さんが横たえられた時になぜなくなったのか。これについて公判の中で奈良県警と検察は見解を示さなくてはならない。可能性は、誰かが持ち去ったか、銃撃によって壊れたかの2つしかない。そして起訴状には、議員バッジは「弾が当たって壊れた」と書いてある。それはあり得ない。議員バッジの顛末は、警察の筋立てすべてを破壊するインパクトがある。議員バッジには弾は当たっていない。当たってないとしたら誰かが持ち去ったということだ。誰が持ち去ったかということは真犯人に繋がる。当たったとする起訴状は嘘だ。奈良県警と検察の合作である起訴状には大きな穴があり、その中に真実が横たわっていることを証言しておく。

 

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奈良県警・検察は、事件の筋書き(チャート)について、絶対的な自信があったら記者会見で喋ることができる。曇り一つない捜査をしているのであれば堂々と主張するはずだ。ところが今回の起訴にあたって中身についてはノーコメントだ。県警と地検は自信がないのだと思う。会見のやりとりの中で矛盾を突かれたら公判維持できないという恐怖に基づいて口をつぐんでいる。これは、法的強制力を持つ機関として失格だろう。いかんせん、犯人の動機とか周辺の状況についての発信を増やすのは、自信がないときの逃げである。真相の解明部分が焦点だとする記事は1つもなく、メディアはクズだ。残念な国家に成り下がりつつある。

気になるのは、山上の弁護団はどんな人たちのか?非常に疑問だ。ボランティア弁護士が少なくとも1人入っており、彼らは「山上の利益・権利の擁護に全力を尽くす」とコメントを出した。「真相究明すれば山上の弾で安倍さんを殺めたのではない」という問題意識を持っていたらそのように言うはずだ。ところが「権利・利益を擁護」と言ったら、それは「動機を考えると情状酌量の余地があるので私刑ではなく有期刑にしよう」というベクトルで進めそうですごく不気味だ。(有料会員限定ライブだから言うが、実際、「あなたは無罪だから無罪を勝ち取ろう」とアプローチした弁護士が複数存在するが、現行弁護団によってブロックされたという。)よって、検察と弁護団出来レースという非常に奇形な公判になることが危惧される。

山上本人が自分が単独犯だと勘違いしている可能性もある。その場合でも確実に協力者はいる。お金ないと言いつつ別の部屋を借りて火薬を乾かしていたとか、そのお金を誰が出したのか?安倍さんがあそこで演説するということを誰が教えたのか?維新の会や共産党泉健太などと同じように、後ろをガードされ、街宣車に乗った形での演説だったなら、山上の銃では距離があって殺せなかったはずだ。山上に「地べたから歩いて行って殺せるよ」と情報を与えた人間がいなければありえない。安倍さんがあの状況に陥ると事前に知っていてあの銃を作ったとしか思えない。

現場に協力者がいたことを彼が知らない可能性はあるが、安倍さんがあんな無防備なところで演説して、自分の作った銃で殺せると、誰から最初に聞いたの?公判の中で彼が真実の欠片だけでも出さないか、ほんの少しだけ期待している。

(加藤清隆さん:そもそも検察は山上の認否についても明らかにしていない、それもおかしい。)

実は山上がシャバに出たら大学に行きたいなどと言っているのは重要なヒントかもしれない。半年にもわたる官邸留置は、洗脳するために必要だったのではないか?という見方もできる。

「このラインで情状酌量を狙っていけば君は何年で出られるよ」と(真相をしゃべるのではなく)と説得するために半年くらい必要だと見なした可能性もありうる。

真相解明ではなく、「これなら安倍を恨むのも仕方ないよね」と動機・情状酌量の方に持って行けば、メディアももう一度統一教会をやれるからうれしいわけだし。

また、現場でAEDをした医師、ドクターヘリの医師、開胸手術をした奈良県立医科大学の医師の証言はすべて「心臓が著しく損傷してその場で心停止した、心臓がポンピングしなくなったから心停止」という一貫した証言であるのに対し、奈良県警は鎖骨下動脈の失血死としており、それなら血がビュービュー出ていないとおかしい。

しかし、搬送されている安倍さんには血痕程度の血しか着いていなかった。その1点を以ってしても、失血死とした奈良県警の見解だけが、医師らの証言とも映像とも矛盾としている。こういったことを裁判でやらないなら日本にはまともな司法はないということだ。